ひぐちばら園

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経営的な話

今日はちょっと硬い経営的な話をしてみようと思います。
バラづくりというとずっとハウスの中にいて手入れをしているかと
思うかもしれませんが、それは全部の仕事のうちの一部に過ぎません。
もちろん、日々の手入れがあってこその高品質な婆らに繋がるわけですが、
社長としての仕事は、事業計画、目標設定、経理など割と事務作業が多いです。
ハウスのなかで作業をしている時も作業場で選花作業をしている時も
頭の中はフル回転で全体を俯瞰しながら次のことを考えています。
(時々妄想にふけってニヤニヤしているので奥さんから気持ち悪がられます笑)

パソコンに向かってに日々の出荷データを取りまとめ、月ごとに収量、平均単価、
単位面積当たりの売上などを出しています。
ここがシビアなもので、お気に入りの品種であっても、成績が悪いと淘汰していかなくて
いけません。
特にうちのような栽培面積の小さな弱小農家はかなりシビアな問題です。
過去涙を飲んでやめていった品種は数知れず。

栽培管理についても、ハウス内に環境測定装置を入れて24時間計測しています。
そのデータを見ながら毎日ハウスの管理を変えています。
大変そうに聞こえますが、逆に言えばデータを駆使すればハウス内の環境を常に
理想に近い環境に近づけることができるのです。
ここが施設園芸の強みであり、また面白いところでもありますね。

経理もシビアです。
バラはかなりお金をかけて生産する作物なので、ちょっとした失敗で
すぐに赤字に転落してしまいます。
莫大な重油の消費量、電気代、肥料代、荷造り運賃など経費がかかって
毎月四苦八苦しながらお金をかき集めています。
そのため事業計画を綿密に練って、予算を立て、月次決算で経営状況を
把握しておかないといけません。

また、最近はただ単に市場に出荷していれば売れる時代でもなくなって
きたので、マーケティングについても勉強しながら販路拡大を目指しています。

 

こう書くと大変に思えるかも知れませんが、生産から販売まで全てに関わることが
できるのですごく面白い仕事だと思います。
じゃじゃ馬を操縦しているようで、油断すると振り落とされそうになりますが、
その分スリル満点で楽しい毎日を送っていますよ笑

 

さて、明日も仕事がんばります!

 

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